理学部の沿革と概要
静岡大学理学部は、1949年の学制改革により発足した文理学部・理科(後の理学科)をその源にしています。理学部は1965年に文理学部の改組によって誕生しました。以来、ますます充実・発展しその後、1975年に地球科学科が誕生し、1976年には理学研究科(大学院修士課程)が新設されました。1996年には、教育課程の改善とレベルの高い研究を推進するために、学科と博士課程を備えた大学院(理工学研究科)の再編成を行いました。この間10,000名余に及ぶ理学部卒業生並びに大学院修了生を研究者・技術者・教育者などの有能な人材として各界に輩出してきております。そして、2006年度より理学分野の高度な教育と研究を推進するために、学科と大学院の再編成を行いました。
2006年度から理学部は5学科となり、また2015年度には静岡大学の理系修士課程を統合した総合科学技術研究科を、2016年度には創造理学(グローバル人材育成)コースを設置しました。このように理学部では、附属放射科学教育研究推進センターとともに、自然科学の広い分野の教育と研究を行っています。
理学部の学科(カッコ内は学生定員) | 教育組織の講座名 |
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数学科(35) | 基礎数理、数理解析 |
物理学科(45) | 基礎物理学、物性物理学 |
化学科(45) | 構造化学、機能化学 |
生物科学科(45) | 環境応答学、生体調節学、細胞、発生プログラム学 |
地球科学科(45) | 地球ダイナミクス、生物環境科学 |
附属放射科学教育研究推進センター | 放射線環境影響評価、放射性同位元素環境負荷低減化 |
理学部の教育
静岡大学理学部の教育は専門教育と教養教育により国際感覚が豊かで、向上心を持つ人材の育成を目指しています。専門教育は、学年進行に合わせて体系的に修得できるように配置されています。教養教育は総合大学としての長所を生かしたカリキュラムとなっています。専門教育は1年次から教養教育とともにはじまり、選択の幅を広げ、学生の個性と自主性が重んじられるよう配慮されています。
教育課程
理学部の教育課程には、専門科目と教養科目があります。
専門科目には、各学科に分かれて専修する科目と理系基礎科目があります。教養科目は、基軸教育科目と現代教養科目の2つの科目群から選択していただきます。
授業科目は、必修科目、選択科目、自由科目に分類されています。卒業に必要な単位の基準は、必修科目、選択科目、自由科目から合計130単位です。
(平成25年度入学生より卒業に必要な単位が124単位となりました。)
専門科目
各学科の専門科目のカリキュラムの概要は、冊子で配布されている「理学部案内」の学科紹介のページに説明されています。主として1-2年次に履修する理系基礎科目は、各学科の専門科目を支える科目群で、高等学校の数学・理科分野の科目とのつながりを配慮して高等学校で履修しなかった科目は、初歩から導入し専門科目を学ぶ上で必要な基礎を身につけることができます。
教養科目
基軸教育科目 在学中あるいは卒業後にも必須となる基本技能・素養・実践力・国際感覚を身につけるための科目群です。新入生セミナー、情報処理、英語、初修外国語などの科目があります。
現代教養科目 教養、問題発見・解決能力・視野の広さ・思考の柔軟性・高い問題意識などを身につけるための科目です。
教職等資格科目
高等学校教諭一種免許状および、中学校教諭一種免許状を取得するための課程が用意されています。学芸員になるために必要な科目も設けられています。