■ 論文タイトル:
Warm gas in the vicinity of a supermassive black hole 13 billion years ago
【研究概要】
電波天文学は, 波長の長い電磁波である電波を使って宇宙を観測する学問です。我々が目で見ている光は可視光と呼ばれる電磁波で, 電波もその電磁波の仲間です。電波をキャッチする携帯電話からも室内で使えるように, 電波は物質を透過する特性があります。電波のこの特性を利用して, 今回我々は宇宙空間の物質に遮られてしまった「古代の隠された超巨大ブラックホール」を発見しました。今後, この手法を用いてさらに多くの隠されたブラックホールを探索することで, ブラックホールについての理解に多くの進展が期待されます。
【プレスリリースリンク】
■ アルマ望遠鏡 ウェブサイト
■ 北海学園大学 ウェブサイト
【論文リンク】
■ ネイチャー・アストロノミー ウェブサイト
【関連リンク】
■ 斉藤 俊貴 准教授|静岡大学教員データベース

図:アルマ望遠鏡の観測結果に基づく超巨大ブラックホールの想像図。中心にあるブラックホール付近から放たれるX線によって、周囲のガスが熱されている様子を描いています。このガスの円盤を横から観測すると、可視光線やX線では暗くなり、超巨大ブラックホールは隠されてしまいます。Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), K. Tadaki et al.