本学総合科学技術研究科理学専攻化学コース2年の小柳出侑真さんが、2024年6月12~14日に開催された第39回化学反応討論会にてベストポスター賞を受賞しました。
講演タイトルは「Development of the optical cavity for observation of gas-phase vibrational polaritons」です。2枚の鏡を0.1μm以下の間隔で向かい合わせたものをマイクロ共振器といいます。適切に間隔を設定した共振器内部に分子があると、分子振動と共振器モードが渾然一体となる振動ポラリトンが形成されます。近年、この振動ポラリトンが化学反応の速度変調に大きく寄与することが報告され多くの関心がもたれています。小柳出さんは、これまでは技術的に困難と言われていた気相分子の振動ポラリトンを共振器内部で生成することを目的として、これを超高精度に観測するための実験装置を開発し、本研究の第一段階である共振器モードの観測に成功しました。この研究成果およびプレゼンテーション能力が高く評価され、ベストポスター賞に選出されました。
小柳出さんの指導教員は、本学理学部化学科の松本剛昭准教授です。
松本研究室ホームページ
https://wwp.shizuoka.ac.jp/matsumotolaboratory/
[記事公開日]2024/06/19