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[記事公開日]2016/02/17
[最終更新日]2018/09/28

大友翔平さん、阿部貴洋さんが日本古生物学会優秀ポスター賞を受賞

 地球科学科4年の大友翔平さん、理学研究科地球科学専攻修士課程2年の阿部貴洋さんが、平成28年1月29日から31日に京都大学で開催された日本古生物学会第165例会において、優秀ポスター賞を受賞しました。講演タイトルは、「高速遊泳性三葉虫Hypodicranotus striatulusのhypostome:なぜ進化的鍵革新形質になり損ねたのか」です。
 大友さんらは、約4億年前のオルドビス紀末の三葉虫H. striatulusのマウスガード様骨格パーツの微細構造の形態解析を行い、機械受容感覚毛が前後方向に配列することを明らかにしました。高速遊泳の生活スタイルに対応させて考察すると、この感覚毛配列は、遊泳スピードに過分に比例して発生する横滑りを検知できる効果があり、高度な姿勢制御に必要な機構の一つであったと結論づけました。大繁栄した三葉虫で唯一の高速遊泳性は、高度な姿勢制御を可能にする幾つかの機構を祖先系統で既に獲得していた極めて希な事例と説明されました。
 指導教員は本学大学院理学研究科地球科学専攻の鈴木雄太郎准教授。


優秀ポスター賞

学会会長より賞状を授与