静岡大学理学部物理学科

在学生からのメッセージ


  • 理学部案内から抜粋。物理学科のOB・OGが大学在籍当時に入学希望者に向けたメッセージです。

橋本 直彌
大学院修士課程物理学専攻1年
(2014年理学部案内より)
  • 高校で学ぶ物理は、ある程度限られた状況を表面的にしか扱っていません。 そのため、現実に起こっている様々な物理現象を理解するのには余りにも不十分です。 また公式を覚えて数値を代入し、答えを求めるという作業に疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。  しかし大学で学ぶ物理は理論的で、数学によって厳密に議論されます。そこに疑いの余地はなく、 物理現象が数式によって美しく記述される面白さを味わうことが出来ます。また学生実験も行い、 実験装置の仕組みや使い方、その実験で用いられる理論を学びます。そして理論の正しさを確認すると共に、 理論値と実験値との誤差について考えます。各実験ごとにレポートを書くので、観察力や考察力、 結果をまとめる力や自分の考えを述べる力などが身につきます。  大学では物理学の基礎である「力学・解析力学」、「電磁気学」、「熱・統計力学」、「量子力学」を 3年までに習得し、4年からは研究室に配属してさらに専門的な勉強をします。私は素粒子論の研究室に入り、 4年のときには一般相対性理論を勉強しました。  物理を学ぶことで論理的思考力や考察力はもちろん、議論する力や自分の考えをアウトプットする力なども 身につきます。これらの力は社会貢献にきっと役立つはずです。大学時代は自由な時間も多く、 人生のなかでとても貴重な時期だと思います。自然現象やその中に潜んでいる法則、 また宇宙やミクロな世界に興味のある人は、この貴重な時期に本当の物理学を学んでみませんか。



松島 翼
大学院修士課程物理学専攻1年
(2010年理学部案内より)
  •  高校生の皆さんは授業でいくつもの物理現象を習ったはずです。 物理学科では、最初基本的な法則から出発し、数学を駆使して物理現象を確実に説明していきます。 大学1,2年生では「力学」、「電磁気学」をじっくり勉強して物理学の考え方を見につけます。 3年生からは「量子力学」、「統計力学」など、さらに専門性の高い勉強が始まります。 特に「量子力学」の不思議な世界にきっと驚くことでしょう。「計算物理学」という コンピュータープログラムを利用した講義もあります。 2年生からは実験もあります。色々な物理現象を実際に味わうことで、物理に関する洞察、 理解が得られます。又、自分の言葉でレポートを書くことが、物理だけではなく、 社会に出てからも役立つ力になります。 4年生からは、いよいよ研究室配属になります。私は理論系の研究室に配属となり、 週二で英語の教科書を元にセミナーを行いました。後期からは卒業研究として磁性体の統計的性質について 調べました。なかなかハードでしたが、相応の実力がついたと思います。 大学は人生で一番自由な期間です。宇宙、自然の不思議に興味がある方は、 その期間を是非、物理学科で学んでみて下さい。



伴 忠和
大学院修士課程物理学専攻1年
(2008年理学部案内より)
  • 学部1,2年では,「力学」,「電磁気学」などの高校の物理でも勉強する分野の講義があります. 講義を受けて,高校での物理と地学と感じたところは,大学では,数学を使って物理現象を表現する ことでした.3年生からは「量子力学」,「統計力学」や「生物物理」,「固体物理」などの専門分野 の勉強をします.
  •  学部2,3年生のときには,物理学実験がありました.2年生の実験では,基本的な実験を行い ました.3年生の実験は2年生の実験より高度な実験をしました.実際に体験することで物理現象を さらに理解できるようになりました.
  •  4年生になると卒業研究のため研究室に配属されます.私はプラズマやカーボンナノチューブを 研究する研究室を選びました.前期は基本的に週1回のナノチューブに関する英語の本を読み, 後期から実験を行いました.多くの資料を作って実験し,内容の濃いものになったと思います.
  •  大学は高校にくらべ長期の休みが長いですし,その他にも自由に使える時間が多いと思います. 勉強やサークル活動,アルバイトなど,その時間を有意義に使うことで視野や人間関係が広がり, 将来の選択肢を増やせると思います.ぜひ,気候温暖な静岡で4年間を過ごし,自分自身の 人生の目標を見つけてください.



加藤 直樹,川村 裕己,菅原 巧貴
物理学科4年 
(2007年理学部案内より)
  • 私たちは,物理学科の4年生です.卒業研究のために研究室に配属され,そこで, 統計力学のセミナーと計算機シミュレーションを行っています.セミナーでは,我々3人 と先生が顔をつき合わせて,分からない数式や疑問に思ったことをわいわいと議論しながら, テキストを読み進めます.徹底的に理解するまで先に進まないので,ときには一つの数式に 何時間もかかることがありますが,理解する喜びを十分に味わうことができます. 大学には,勉強に打ち込む者や,サークル活動に力を入れる者など,様々な仲間がいます. それぞれに目標とするものは違っても,大学で学ぶことによって,視野が広がり, 人生の選択肢を増やすことができます.是非,気候温暖な静岡で4年間を過ごし, 自分自身の人生の目標を見つけて下さい.



森下 健治
物理学科4年
(2006年理学部案内より)
  • 現在,私は学部4年ということで研究室は配属され,電子物性に関する実験を行うための 基礎技術を身に付けるべく毎日を過ごしています. 大学で学ぶ物理学は高校の物理以上に数学を使って理論的に自然現象を捉えていくことに なります.ですから内容をすんなりとは理解できず,悪戦苦闘することもあるかもしれませんが, 熱心に指導してくださる先生方や真剣に議論のできる仲間のいる恵まれた環境の中で,とても 充実した時間を送ることができると思います.また,4年間の間に生物物理学や環境物理学など 様々な講義が用意されており,自らの視野を広げ,新たな好奇心が生まれるような内容になって います.  静岡大学では高い志を持って取り組んでいけば,自らを十二分に高めていける観光です. 是非,充実した4年間を静岡大学で過ごしてください.



加藤 大造
博士前期課程1年
(2005年理学部案内より)
  • 私が物理学科を選んだ理由は、日常の大半の現象をシンプルな数式で表す事の出来る事に魅力を感じ、 更に専門的に深く学びたいと思ったからでした。大学の授業では物理以外にも教養、専門基礎として 他の学部の勉強も出来、広い視野を持つ事が出来ます。専門では理論、実験、演習と、学ぶ者としては、 とても充実した時間を送ることが出来ます。そして4年では各研究室に所属し、私の研究室では ジェット機を飛ばし無重力実験をしました。これはとても貴重な実験となりました。 今、私は大学院に進みさらに勉強をしていますが、今の自分があるのは学部での4年間で学んだ事が 礎となっているからです。これから入学される皆さんも充実した4年間となることとおもいます。



宮本 哲志, 室伏 則雄, 本村 憲一, 山田 和人
物理学科1年
(2004年理学部案内より)
  • 物理学科では今年度から新入生約4名に一人の担当教員を決め、定期的に会って学生生活や 講義のわからないところの相談などを行う制度ができました。ここで紹介する4人は、 嶋田教員の担当学生で1週間に一度、研究室に集まって卒業研究を行っている 4年生や大学院生たちと談話しています。
  • 嶋田:静岡大学を選んだ理由は?
  • 山田:施設や環境が充実していて、ここならやりたいことが見つかりそうだったから。
  • 宮本:ぼくも、建前はそんなところだけど、本音はセンター試験の成績で決めたよ。
  • 室伏:ぼくの場合、センター試験の結果では、もっと上の大学もねらえたけど、 実家が近いし個別試験に化学がなかったもの大きな理由だね。
  • 嶋田:大学に入ってまだ2カ月だけど、どんな印象をうけた?
  • 本村:講義の内容が濃くて、勉強がなかなか追いつかない。
  • 室伏:講義は、高校のときとまるで違うね。習ってない演習問題が出たりして。
  • 宮本:もっと講義を選択できると思っていたよ。
  • 嶋田:習ったこと意外でも、自分で発展させて勉強していかないと、ついていけなくなるね。 それに物理は積み重ねだから、最初は必要なことをみんな学ばないとね。 3、4年になって基礎が身に付いてから、自分の研究したい方向の講義を選択でくるようになるよ。
  • 山田:勉強だけでなく、サークル活動も楽しいね。
  • 嶋田:最後に、将来の夢を教えてください。
  • 本村:わかりやすい授業のできる物理の先生か、のんびりと公務員なんていうのもいいね。
  • 山田:ぼくも、先生になりたいな、学ぶ楽しみを伝えられるような。
  • 嶋田:二人とも、先生になったら、静岡大学の宣伝を頼むよ。
  • 宮本:調べたいことを調べられるところに就職したい。
  • 嶋田:それじゃあ、大学の先生かな。
  • 室伏:もちろん、素粒子論を研究してノーベル物理学賞の受賞ですね。



森田 直樹
理学部物理学科4年 
(2003年理学部案内より)
  • 大学に入学してから3年以上が過ぎた。僕が物理学科に入学したのは、核融合を実現させて、 人々の役にたちたいと思ったからであった。「新しいエネルギーを創ってやる」と考えながらの 入学であった。実際に大学に入学してから少し興味の対象が変わり、今では宇宙のことを もっと知りたいと考えている。特に、素粒子論や一般相対論を使って初期の宇宙を 研究することに興味がある。そのためには、大学1年から3年にかけて学ぶ力学、電磁気学、 量子力学、統計力学などの基礎的科目の理解が要求される。その土台になるのが 高校での数学や物理の勉強であると思う。数学はともかく高校の物理は公式を暗記して 問題をひたすら解くだけという風潮にあり、あまりおもしろくないと 考えている高校生も少なくないだろう。だが、実際に大学で物理をやってみると難しい部分もあるが、 理解できたときの気分は爽快そのものである。より本質的なことに近づいたという思いが強くなる。 もっと深く物理を知りたいと思っている高校生はもちろん、高校の物理に納得ができなかった人も、 ぜひ大学で物理をやってみよう。何かが得られるだろう。



小野 謙太郎
理学部物理学科4年
(2002年理学部案内より)
  • 私は岩手県出身なので静岡ではときどき珍しがられることがある。静岡にきた理由をよく聞かれるが、 たぶん、4年前の自分は、温暖で、明るい漠然としたイメージをこの地に抱いていたのかもしれない。 静岡大学に入学してみて、自然が豊で、また、北からも南からも多くの人が集まってくるため、 勉強だけでなく文化や言葉など大いに刺激をうける。高校の物理と大学の物理は違うとよく言われる。大学では、微積分を使って物理の体系を記述し、 また、その概念を自分自身で捕らえ考えていく。私自身はというと、その違いは、実は、 それほど気にならなかった。しかし、大学に入って初めて学んだ「量子力学」や「統計力学」は とても新鮮で、例えば、基本方程式から水素原子の複雑なスペクトル構造が導かれる様子など、 自然界の奥深さに対する理解が大変に深まった気がする。現在はレーザー研究室に所属して、 写真に写っている「光の量子論」に関した本を利用してゼミナールを行っている。不思議な物理の世界に少しでも興味を抱いている人は、「大学で物理をやれるかなあ?」などと あまり大袈裟に考えることなく飛び込んでみて良いと思う。今は受験勉強に励んでぜひ 静岡大学にやってきてください。



古橋 弘恒
理学部物理学科4年
(2001年理学部案内より)
  • 僕は小さいころから理科が好きで、アニメに出てくる博士に憧れていました。そして月日は流れ、 科学者の卵となれるように目下修行中です。物理を学んでいると、尊敬する偉大な科学者たちと 時間を共有しているような感じがして、とても嬉しくなってきます。大学でやる物理と高校でやる物理との一番の違いは、公式丸暗記のようなものでなく、 ある方程式から数学的・物理的考察を経て現象のすべてを導き出すという、 納得が行くものへと変わる所です。そのため昔みたいな覚えるだけの勉強というのとは違って、 自然界の構造を垣間見る喜びが味わえ、知的好奇心が満たされます。卒業研究ゼミでは、 分からない所を、今まで学んできたことをフルに使って友達と議論したりします。 先生方も話しやすく、親切に質問に答えてくれます。また学科の勉強だけでなく、 友達を作ったり、アルバイトをして社会勉強をしたりと、大学生の間にやる気次第で いろいろな経験ができます。そして、自分という存在を見つけ直す機会が得られます。 そんな大学生活を、住み心地の良い静岡で過ごしてみませんか?



植松 亜由美
理学部物理学科4年
(2000年理学部案内より)
  •  私の夢は「先生」と呼ばれる職業に就く事です。私は小学生の頃から理科が大好きで、 理科の先生となる道を選び、理学部に入学しました。物理学科を選んだ理由は、 物理は全ての理科の源にあるからです。理学部で教師を目指すことは容易ではありません。 教養・科目の他に教職科目を履修し、4年では教育実習もあります。こんなに大変でも、 理学部で学ぶ意義は大きいです。理学部物理科では、物理はもちろん、化学、生物、地学、数学などの 専門の講義を聴くことができ、演習や実験などを行なうことで理解を深めることができます。 広い領域の知識をそれぞれの専門家に教わることで、広い視野と考え方を身につけられました。 この経験は将来教職に就く人にも、そうでない人にも大きな財産となるでしょう。