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[記事公開日]2017/12/09
[最終更新日]2018/09/28

木村浩之教授がコージェネ大賞2017優秀賞(コージェネ財団)を受賞

理学部地球科学科の木村浩之教授が、島田市(静岡)、日比谷総合設備株式会社、ヤンマーエネルギーシステム株式会社と共同で「川根温泉における可燃性温泉付随ガスを有効利用したコージェネレーションシステム ~川根温泉ホテルへの導入事例~」について、コージェネ大賞2017優秀賞(コージェネ財団)を受賞しました。
川根温泉の既存温泉井から大気放散されていた温泉付随ガス(メタン)を燃料としたコージェネレーションシステム(最大100kW:25kW×4)を、環境省および静岡県の補助金を用いて事業総額1.6億円で導入しました。また、平成24年の鉱業法改正後、全国初となる採掘権の設定に成功しました。本システムにて生産した電力は川根温泉ホテルで全量自家消費する設計になっています。回収した熱は併設の日帰り温泉施設“川根温泉ふれあいの泉”に供給することで有効利用しています。温泉付随ガスに含まれるメタンの大気放散をなくしたことにより、年間約3,340t-CO2の削減効果が実現しました。また、生産した電力により年間約300 t-CO2、熱により約243 t-CO2の削減効果が見込まれます。一方、温泉は井戸から自噴で供給されるため、停電時にも汲み上げが継続されます。このことを利用して災害等に地下水・ガス・電気・熱を自家供給を可能とするこれまでにない防災対応型の設計となっています。