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[記事公開日]2016/05/02
[最終更新日]2018/02/16

北村晃寿教授が県内では4千年間にレベル2津波のないことを示唆

東北地方太平洋沖地震に伴う巨大津波による激甚災害を教訓に,国は南海トラフで起こる巨大地震に伴う「あらゆる可能性を考慮した最大クラス(レベル2)の津波の高さ」を公表しましたが,この想定は限られた科学的知見に基づくので,国は津波堆積物調査等の促進を図り,巨大地震の全容を解明するため努力が必要と述べています.そこで,著者は共同研究者や自治体とともに,先史時代の津波堆積物の調査がされていなかった静岡県中・東部の海岸低地を調査しました.それらの研究と他の研究者の研究成果を総括し,東北地方太平洋沖地震の津波堆積物の分布と比較して,静岡県の過去4000年間の地層・地質記録にはレベル2の津波の発生の証拠がないことを明らかにしました.この成果は,レベル2の津波の想定の見直しや防災計画に役立つことが期待されます.

詳細は下記の

http://www.shizuoka.ac.jp/public/news/detail.html?CN=3119&PG01=us01