総合科学技術研究科理学専攻について

コース紹介

理学専攻における教育研究の目的

理学専攻は、高度な科学技術社会の中で、基礎科学に基づいた問題解決能力を有する人材の育成を目指し、社会の多様なニーズに応えるための洞察力、適応力、行動力を養う教育研究を行うことを目的としています。

数学コース

数学は変幻自在、あなたはどこまでその姿をつかまえることができるだろうか?

紙と鉛筆だけを使っても数学はできる。もちろんコンピュータを使っても数学はできる。あなたの好みのスタイルで数学をやってください。そのうち、あなたが頭のなかいっぱいにふくらませたイマジネーションの世界の中に数学がその美しい姿をこっそりすべりこませるかもしれません。数学は変幻自在、あなたはどこまでその姿をつかまえることができるだろうか?

基礎数理講座


■ 教育研究分野/
整数論、環論、微分幾何学、数理論理学、プログラム基礎理論、大域解析学
■ 授業科目/
整数論特論、代数系特論、幾何学特論、基礎論特論、数理情報学特論、大域解析学持論
数学の離散構造にかかわる部分の代数学、幾何学、数理論理学、および数理情報学についての教育と研究

数理解析講座

■ 教育研究分野/
複素解析学、関数解析学、応用解析学、確率過程論、位相数学特論
■ 授業科目/
解析学特論、関数解析学特論、応用解析学特論、確率論特論、位相数学特論

数学の連続構造にかかわる部分の位相数学と基礎解析学についての教育と研究

物理学コース

スペースプラズマ実験装置をもちいたアルヴェン波の研究

物理学は、素粒子から原子・分子・固体そして生命・宇宙までの広い物質世界を対象として、その原理を理論的・実験的に究明し自然の本質を理解しようとする学問です。一方で、例えば、超伝導や半導体など物理学の基礎研究は高度技術社会の基盤ともなっています。
物理学コースは基礎物理学と物性物理学の2大講座から構成されています。これらの講座では、最先端の実験技術と理論を駆使して物理学の基本的なテーマを深く掘り下げて研究し、この過程を通して学生が柔軟な物理的思考力と数理的な解析能力が身につけられるよう教育がすすめられています。修了後には科学技術社会において柔軟に対応できる研究者、技術者として活躍できる人材の育成を目指しています。

基礎物理学講座

C60単結晶の育成と物性研究

1. 数理・統計物理学
非平衡系、非線形現象の数学的構造に関する理論的・実験的研究
2. 原子核・素粒子物理学
ミクロ粒子の反応・構造に関する理論的・実験的研究
3. 量子物理学
光量子における量子現象

物性物理学講座

ファブリべロー分光計の製作とそれを用いた固体分光

1. プラズマ科学
物質合成や宇宙プラズマなど基礎・応用プラズマ科学
2. 高分子物性・生物物理学
合成高分子、蛋白質、および生体膜などの高分子や超分子集合体の構造・物性・機能
3. 固体物性
半導体、誘電体、磁性体、超伝導体などの光学的、電気的、磁気的な性質

化学コース

分子の世界を中心とした化学は、無機分子から生体高分子まで対象領域が非常に幅広い分野です。しかも、分子・エネルギー論の基礎をなすと同時に、社会生活・日常生活における実践的領域に広く関わりをもっています。本コースはこれらの学術研究の基礎的実力を養い、多様性を把握し、高度な専門的能力を身につけることによって、資源、エネルギー、環境問題、生命科学の諸問題の解決に寄与できる人材の育成を目指しています。
本コースは、現状の化学と未来への展開に即した構造化学と機能化学の2大講座から構成されています。

構造化学講座


炭素と水素でできたこの分子の仲間は都市の大気中にも存在します。
構造化学講座においては、分子および分子集合体のダイナミックス、物性と構造等の研究を軸として、地球上での物質の化学的諸要素から宇宙的時空の中での物質構造における多様性に至るまで、広い視野に基づく理論的・実験的教育研究を行います。

機能化学講座

機能化学講座においては、多様な性質をもつ物質の高度な機能を、物理化学的・有機化学的方法によって解析し、その多様なエネルギー環境におかれた物質の挙動についての基礎的かつ総合的な理論を踏まえつつ、新しい発想に基づく実験的研究手段の開発を図るとともに、さらに新しい機能性物質の創造を視野におくことができるような、高度な研究者・社会人を育成します。

生物科学コース

現代は生命科学・生物科学の時代で,ゲノム情報を基盤とした生命科学・生物科学は著しい発展をとげつつあり,その成果・知識は人類の生存と社会の発展や環境の保全に欠かすことのできないものとなっています。このような状況をふまえ,生物科学コースでは,生命現象の秩序・原理,多様な生物種と環境の相互の動態,生物多様性のシステムとその適応の統一性の理解をめざした総合的な教育研究を,学部レベルの基礎のもとに引き続いて学部-修士一貫教育として行ないます。特に,生物系の成り立ちやその仕組みを分子レベルから細胞,器官,個体,個体群に至るまで総合的に教育研究を行ない,地球でおこっている生命現象をマクロな視点でとらえつつ,ミクロな細胞・遺伝子レベルでも考えて対応できる,高度の専門知識・技術を有する特色ある人材を育成します。

環境応答学講座

■ 教育と研究:
植物の個体内での生命現象と個体間の相互作用
多様な植物が環境に適応する過程と仕組み
■ キーワード:
植物生態、富士山、極限環境、植物生理、光合成、植物の老化、花芽の形成と誘導、植物の発生、植物組織培養

生体調節学講座

■ 教育と研究:
多様な生物(動物と微生物)が環境に適応する仕組み
動物の個体内での生命現象と行動
■ キーワード:
内分泌、動物生理、神経・脳・感覚、環境ホルモン、微生物による硝化、微生物の生態と極限環境

細胞・発生プログラム学講座

■ 教育と研究:
動物の形態形成と細胞分化の仕組み
動物の遺伝の仕組み
細胞内の分子の働き
■ キーワード:
動物、酵素、タンパク質の分解、肝臓、再生医療、腫瘍、遺伝解析、細胞分裂、細胞内の情報連絡、減数分裂、卵の発生、環境ホルモン

地球科学コース

生物と地球の表層環境は一体となって影響を及ぼし合いながら,ともに進化を遂げて今日に至っているという認識が,近年の地球表層のみならず地球深部にいたる熱・物質の移動と循環や地球環境の変動と生物の進化などの研究から浮き上がってきた。本コースでは,地球科学と生物学に基礎をおきながら,地球表層環境と生物の相互作用の解明という複合領域をも含めた分野について,特に地球内部物質と表層環境ならびに生物界の動態という複合システム,すなわち,惑星としての地球全体の変動のメカニズムと生物進化の過程について教育・研究を行う。

教育研究組織として、次の2大講座で特色ある教育研究を行う。

地球ダイナミクス講座

地下深部で形成された褶曲(三波川変成帯の緑色片岩)

■ 教育と研究:
地球内部のエネルギー・物質循環に起因する地震及び火山活動、地殻変動、プレート運動、マントル流動等について、岩石学・地球化学・構造地質学・地球物理学などの視点から教育・研究を行う。

生物環境科学講座

■ 教育と研究:
地球表層における物質循環、生物と地球環境との相互作用、生物の進化と多様性の歴史について、古生物学・地球化学・進化学・生態学・地質学などの観点から、フィールド・ワークを主体として、多面的かつ総合的な教育・研究を行う。

デボン紀の三葉虫(節足動物)の複眼構造

理学部・理学研究科の教育、研究等における教員の活動状況

  ・平成24年度
  ・平成25年度