紹介

放射線や放射性核種を利用した基礎的および応用的研究

「放射能」や「放射線」という言葉を耳にすると、"恐ろしい"と思う人もいるかもしれません。たしかに、使い方次第では非常に危険なものになってしまいますし、事実、過去にいまわしいことがありました。しかし、放射線、放射性核種や安定同位体の原子核は、自然科学の分野における有用な研究手段として用いられているだけではなく、医療現場における診断など、実社会において多くの欠かせないデータを与えてくれます。
放射化学(現:放射科学)研究施設は「ビキニ海域における水爆実験による第五福竜丸の被災事件」を契機として設立されました。設立当初は啓蒙活動から始まりましたが、現在では放射線や放射性核種を利用した基礎的および応用的研究を学生とともに行っています。またそれらの安全な取り扱いのための教育および管理を教職員一同で行っています。